ついにこのときが来てしまった。 ほぼ2シーズン、Jのピッチで姿をみることができなかった背番号8。 ファンの誰もがもう一度その雄姿を見たいと願っていたのに。
J1通算100ゴールも達成できなかった。 タイトルも手にできなかった。 でも、記録なんて二の次だ。 その活躍はみんなの「記憶」に深く深く刻み込まれているから。
天皇杯「準優勝」3回、J1ファーストステージ「優勝寸前」1回、J1シーズン「優勝寸前」1回とタイトルまでもう一歩という試合が5度。 このため「不運の男」と言われることが多い。
しかし、自国開催のワールドカップに出場し、クラブのホームスタジアムでの試合に出場できたそれだけでも、サッカー選手冥利に尽きるはずだ。 その上、先制&決勝ゴールとなった鮮やかなシュートを決め、日本のベスト16入りに貢献できたのだから、これ以上の「幸せな選手」は世界にもいないはずだ。 インタビューしたときにこのことを言うと、「そう言われれば・・・」と笑っていたモリシ。
ほぼ絶望となった今季のJ1昇格。 しかし、それが引き金になったわけではない。 選手としてチームに貢献できなかったこと、今後も復帰が未知数なことが決断の理由なのだろう。
しかし、まだまだ同年代の選手、藤田俊哉、名波浩、加藤望らが頑張っているのに。 もっと年上のゴンやカズも・・・・
惜しい、実に惜しい。 何より、まだ後継者が育っていないのだ。 その「候補」である26番と11番が遠い中東の空の下にいる、こんなタイミングでの引退とは皮肉なものだ。 そして香川に至っては移籍の噂まで・・・
いつかはやって来る日だとは分かっていたが・・・・寂しい、寂しすぎる。 とても笑顔で見送る自信がない。
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