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2010年6月

新しいチームメイト

 何か心の中に空洞が開いてしまいました。 皆さんはもう切り替えできましたか。

 Jリーグ所属組は帰国したらすぐにチームに戻り、再開するリーグの準備ですね。 ヨーロッパ組はワールドカップが終わるまでは少しは休めるのだろうか。

 サポートメンバーだった香川真司は、パラグアイ戦を見て何を考えたのだろう。 自分がもし23人のメンバーだったら、どんな場面で使われたか、これは通用するはず、でもこれは歯が立たないな、そんなイメージができただろうか。

 サッカー選手なのに、出番が絶対来ない立場は大変しんどかったろうね。 でも誰もがしたくてもできない、貴重な日々だったと思う。 チームがどん底から這い上がっていく過程を、選手たちの心の動きを、つぶさにその目で、その身体で感じられたことだろう。 この経験を活かすも無駄にするのもキミ次第だ。 

 さて、キミは知っていただろうか。 パラグアイの⑱と⑲はドルトムント所属、彼らが新シーズンに移籍しない限り、キミの新しいチームメイトだ。 

 PK戦の2番手、アルゼンチンから帰化した⑲ルーカス・バリオス、そして駒野が外した直後の4番手、かなりプレッシャーがかかったはずのキックを冷静に決めた⑱はネルソン・バルデス。 ともにFWだから、ひょっとしたらポジション争いのライバルになるのかもしれない。 

 4年後に今度はピッチの上を駆け巡れるように、まずはドルトムントでのレギュラー獲り、そしてさらにビッグチームにステップアップできるように、頑張ってほしいものだ。 

 誰が新しく代表監督に就任するのかは分からないが、誰が監督でも、必ず招集される選手になってほしい。 セレッソサポは日本代表としてキミが帰国する姿を楽しみにしているのだから。 そう、まずはオリンピック予選を突破してサッカーの母国、イングランドで世界を驚かそうよ。
(2010.6.30 12:53)

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残念!悔しい!PK戦は大嫌いだ!

 どう考えてもPK戦はサッカーではない。 だから大嫌いだ。 キックをミスした選手に責任がのしかかる。 だから大嫌いだ。 サッカーでミスをしたら他の10人の誰かが助けてくれるが、PK戦は誰も助けてくれない。 だから大嫌いだ。

 でもPK戦以外に上手い試合決着の方法が思いつかない。 本当なら昔のように再試合というのが、ベストだろうけど、この過密日程の本大会では無理な話だ。

 サッカーで、120分間で勝ちたかった。 守備陣は相変わらず大奮闘してくれていた。 そんなに多くのチャンスを作れなかったこの試合。 いっぱいあったFKは、遠藤が何度もクロスを上げたが、右からであろうが、左からであろうが、少々遠かろうが、何本かは本田にゴールを狙わせるべきだったと思う。 相手は警戒していたはずだし、絶対にイヤだったはずだから。

 結果的にPK戦は駒野のキックがクロスバーを叩いたのが唯一のミスだった。 これで決着がついた。 しかし、絶対に駒野を責めてはいけない。 誰かが外すか、GKに止められないと終わらないシステムなのだから。 

 それにしても90分、120分間懸命にプレーした後の選手には、あまりにも過酷なやり方だ。 過去のワールドカップで、どれだけの名手たちがPK戦でミスしてきたかを考えればサッカーの上手さとPKの結果は何ら関係ないことだと分かる。 マラドーナが、プラティニが、バッジョが・・・

 試合後、ブンデスリーガの一員である長谷部が、Jリーグを見にいってほしいという素晴らしいコメントを残した。 オシム氏もJリーグのレベルを上げるべきだと語った。 本当にその通りだ。 国内のレベルを上げて、その中で優秀な選手を本場ヨーロッパに送りだし、その穴を育成年代から育て上げた選手で埋めていく。 そういう循環をしっかり築き上げていけば、自然と代表チームのレベルは上がっていくに違いない。

 そのためにも、もっと「サッカー」をしよう。 ボールリフティングはサッカーではない。 少年たちよ、そんな時間があるならサッカーをしよう。 やべっちの「宿題」なんて、もう無視だ。 リフティングをするときのように、誰にも邪魔されない時間など試合中にはありえない。 いくらアクロバティックなことができても、世界の舞台では役に立たないのだ。 

 もっとアグレッシブなドリブルができるように、もっと正確なパスを蹴れるように、もっと強いシュートを打てるように、もっと高いジャンプヘッドをできるように、もっともっと「サッカーをしよう」。

 しかし、本当に悔しい。 とうとう出番のなかった選手たちの思いを考えると、胸が張り裂けそうに痛い。 

 とにかく選手、スタッフのみなさん、お疲れ様。 気持ちを切り替えて、新たなシーズンに進んでいこう。 1人1人がもっといい選手、いい指導者になってくれ。 そして日本のサッカーをもっと強くしてくれ。
(2010.6.30 3:06)

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決勝トーナメントは誤用 

 まず、今週号(月曜発売)のサッカーマガジン72ページで、プリンスリーグ関西について書かせてもらいましたので、ぜひご覧ください。 ワールドカップ期間中はオールカラーです! そこでセレッソU-18の夛田、野口、南野、ガンバユースの大森、望月、徳永の6選手について短文ですが紹介しています。 

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 ここから本題です。 関西クラブユースサッカー連盟理事長のDannyさんがご自身のブログで「決勝トーナメントという言葉は・・・」というタイトルで、この言葉が正しい用語でないことを書かれています。 ありがとうございます。

 私は、Dannyさんが引用されている賀川浩氏から、相当以前(2002年以前)にお聞きして理解していましたので、この言葉が色々なメディアで使用されるたびに苦々しい思いをしてきました。 といって、なんら正していこうと行動を起こしてはいませんので、反省しています。

 サッカーライターにはこの誤用を理解していながらも、世間一般で使われていることを考慮し、仕方なく使用している人と、全く理解せず使用している人の両方がいます。

 サッカーマガジンも賀川氏の文章を掲載しながらも、いまだに使用していますから、これは前者に当たるのでしょう。

 賀川氏の説明を読んでも、「そんなんどうでもええやん」と思う人も沢山いることだと思います。 でも、直訳してFinal tournamentなんて使ったら、「??」という反応をされるような言葉はやはり使用しないようにしていくべきだと思います。

 日本では、ベスト8以降は準々決勝、準決勝、決勝という言葉が定着していますので、その前段階のR16、R32・・・というのがいいんじゃないかと思っています。 残っているチーム数がわかりますしね。

 賀川氏の文章にあるように、「トーナメント」という言葉は、たとえば南アフリカワールドカップの大会全体を示すときに使います。 決して勝ち抜き(ノックアウト)戦を示す言葉ではないわけです。

 例としては昔話になりましたが、1979年に日本で現在のU-20ワールドカップの前身であるワールドユースが開催されましたが、その名称は FIFA WORLD YOUTH TOURNAMENT FOR COCA COLA CUP JAPAN 1979 でした。 

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祝!日本16強入り!パラグアイとユニフォームの話

 デンマーク戦の快勝は本当に嬉しかったですね。 1試合でFK2本が決まるなんて大変珍しいことですよ。 特に今大会は直接ゴールを狙うFKがことごとくワクを外れていくのを見てきましたから。 俊輔とともに一時はメンバー外になるのかもしれないと思われるほど調子の悪かった遠藤がガンバでも見せていないほどの運動量で動き回り、ダイビングヘッド(届かなかったけど)まで披露したのは、少しジーンと来ました。 

 正直、PKを決められ2-1とされた時は、カメルーン戦の終盤戦のように押し込まれて、ハラハラドキドキする展開を覚悟しました。 しかし、3点目の大久保の美しいターンからのパス、そして本田のフェイント(クライフターン?)、そして「どうぞ!」というラストパスを岡崎が決めた瞬間、「ああ、終わった」と思いましたし、同時に「これで手に汗握る展開を見られないのか」と、少々残念な思いもしました。 なんと贅沢な。

 東京ではどうか知りませんが、関西では本田の少年時代の話や、おじいさん、おばあさんが登場し、南アフリカに行っている「本人?」と見間違うような嘉人のおかあさん、京都の松井のご両親がテレビをにぎわせています。 ミーハーと言ってしまえばそれまでですが、いくらワールドカップといっても、テレビで放送されていなければ、ここまでの盛り上がりはないはずで、地上波、全国放送の及ぼす影響の大きさを実感しています。 

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デンマーク戦を前に思うこと

 深夜いや早朝か、3時30分にキックオフされるデンマーク戦。 引き分けでもノックアウトラウンドへ進める。 こういう状況は、2002年も同じだった。 

 ①日本 勝ち点4 ②ロシア 3 ③ベルギー 2 ④チュニジア 1

 第3戦の対チュニジア、引き分けてもOKの試合で、日本は見事に2-0での勝利! という結果だった。 今回はどういう結末が待っているのだろうか?

 02年は、いつも日本の試合の後に、共催国・韓国の試合があった。 今回はまるで反対で、韓国の結果を見て日本は戦う日程だ。 一足先に16強に進んだ韓国の後を追うことができるだろうか。 今回、○●のあと、△だった韓国。 そのあとを追う日本も○●ときて、次は△でOKなのだ。 

 オシム前監督を引き継いだ岡田武史監督は、目指すスタイルを本大会まで貫き通すことはできなかったが、カメルーンに勝利し、オランダに1点差負けという、想定できる範囲では最良の結果を残している。 

 ファンの中には様々な不満もあるだろう。 「○○を使え!」 「なんで□□を交代させるんだ!」 しかし、誰もが満足できるスタメンなどありえない。 攻守両面で信頼して送りだせるスーパーサブも見当たらない。 でも岡田監督が選ぶ11+3人が われわれの日本代表なのだ。 あれが現実なのだ。  

 日本の他に31カ国の様々なスタイルのサッカーが、これでもかというほど目に飛び込んでくる毎日。 見ているファンはそれぞれに、お気に入りの国や選手ができたことだろう。 素晴らしいボールテクニック、とんでもないジャンプヘッド、短距離ランナーのようなスピード、信じられないファインセーブ・・・ そんなサッカーというスポーツの持つ素晴らしさを思う存分味わえるのが、このワールドカップという大会だ。

 しかし、われわれが最も集中して見なければならないのは、「日本代表」なのだ。 他の国のサッカーに憧れを抱いていたところで、日本のサッカーは決して強くならない。 日本の実力から目をそらさずに、どこをどのように改めていけば、強くなれるのか、それを考えていかなければいけない。 解説者が何を言おうと、オシム氏がどんな名言を吐こうと、自分の目で見て、日本サッカーの実力を判断しよう。 

 ファンならファンの立場で、日頃見るJリーグのレベルをもっと上げるために、悪いプレーをした選手には時にはブーイングを送ることも必要だなと考えるだろう。 指導者なら指導者として、ワールドカップで戦える選手をどのように育てればいいのかに思いをはせるだろう。 まだ若い選手たちは、自らの将来、あの舞台に立ちたいと夢を膨らませることだろう。 

 すべては「現実」を知ることから始まる。

 1954年、西ドイツはスイス・ワールドカップで優勝を果たした。 第2次大戦に敗れ、打ちひしがれた国民に大いなる勇気を与えたこの優勝を、ラジオ放送で聞いたベッケンバウアー少年は、試合後すぐボールを蹴りたくなって外に飛び出し たという。 日本にもそんな少年・少女たちが、いっぱい生まれるような、そんな試合を期待している。
(2010.6.24 17:11)

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いいぞ!さあ次オランダだ!

 02年、あの長居でのチュニジア戦以来のワールドカップ勝利。 1次リーグの初戦に勝ったのも初めて。 日本開催以外の大会での初勝利。 日本人監督指揮下での初勝利。 南半球での初勝利(^^)

 試合内容は目指していたサッカーに程遠いのだが、彼らの出した「結果」は讃えなければならない。 

 得点シーン。 日本のファーストシュート? 松井が切り返して左足で蹴ったクロス。 DFが大久保に2人寄せてジャンプ。 その3人の頭上を越えたボールがプルアウェイしてファーに逃げた本田にピタリ。 
 ここで幸運にも本田が左足でトラップしたボールが右足に当たって左足のプレーディスタンス内に落ちた。 そしてGKの出際、少し浮かせたシュートを決めた。
 かつて、あのようなタイミングのクロスをキックフェイクした後ピタリとトラップして決めたユーゴスラビアの10番がいたな。 あの名古屋グランパスの先輩の落ち着きぶりとまではいかないが、本田のゴール前での冷静さはさすがだと思う。

 守備ではカメルーンのシュートがバーを叩いたシーンはかなりの幸運だったし、そのあとに打たれたシュートが中澤の足に当たりコースが変わりながらも川島の真正面に飛んだのも、そして川島が至近距離のシュートをファインセーブした場面も相手ファウルを主審が取ってくれたのも幸運だったといえる。 

 辛勝には必ず幸運が付いて回るものだが、A・ソングの欠場も大きかった。 終始カメルーンの攻撃はチグハグだった。 エトーのポジションもなにかフィットしていない感じだったし。 

 たかが1勝、されど1勝。 「どうせ3連敗だろう」と思っていた人が大多数だっただけに、この勝利はそういう「日本のサッカーは弱い」という世間の空気を変えられることがとてもうれしい。 相変わらず1次リーグを「予選」と呼ぶTV出演者がいるのには閉口するが、まあこの先1次リーグ「突破」になるか「敗退」になるかは別にして、オランダにたとえ敗れても、最終戦にまでその結論が持ち越されたことは間違いない。 これが何よりも喜ばしい。 第3戦を中継する日テレさん、おめでとう!
(2010.6.15 3:18)

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いよいよ始まるワールドカップ

 ワールドカップが開幕する。 来月11日の決勝戦までの1カ月間に64試合もの真剣勝負が行われる。 今回は南アフリカへは行かないが、その代わりと言ってはなんだが 42型プラズマ が我が家にやってきて、狭~い部屋にでんと居座っているのだ(^^)

 さて「ワールドカップよりもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の方が、プレーレベルは高い」と言われるが、私はレベルを度外視し、その独自性がゆえにワールドカップに大きな魅力を感じている。

 かつてワールドカップは国の威信をかけた戦いであると同時に、新しいスタイルのサッカーの見本市的な場所でもあった。 サッカーの強豪ひしめくヨーロッパや南アメリカにはなく、地理的にもサッカーのレベル的にも遠くかけ離れたアジアの端っこ日本に住むサッカー狂いには、かつてはワールドカップで(しかもテレビで)しか世界のサッカーに触れることは容易ではなかった。 TVでは、CLなど(当時はチャンピオンズカップだったが)決勝以外はほとんど放送されなかったものだ。 今のスカパーの放送試合数はまるで夢のようでさえある。

 ワールドカップをCLと比較したときの独自性を挙げてみる。 ①4年に1回の開催であること。 ②開催国以外は中立地での試合であること。 ③1カ月という短期間(参加国の半数、16国は約10日強で帰国を余儀なくされるが)で行われること。 ④選手のチームは原則的に国籍で決まるため、優秀な選手を「金」で集められないこと・・・

 逆にいえば、毎年開催され、決勝以外はホーム&アウェーで、1年の大半を費やし、欲しい選手を高額な移籍金さえ払えば手に入れることもできるのがCL=クラブレベルのサッカーを面白くしているのも事実だ。

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杉本健勇、プロに!

 セレッソ大阪U-18所属の杉本健勇がプロ契約をかわしトップチームでプレーすることになりました。 7月1日付けで加入ということです。 まずは、夢が叶っておめでとう! パチパチパチ。

 さて、トップで常時練習するとなると、高校は単位制のところへ移るのでしょうね。 また、空いているナンバーは「18」ですが、無難に「31」でしょうね。 

 ワールドカップ後再開するJリーグで、杉本がよもやの大活躍でもすれば、9月末までのアドリアーノと契約の更新を見送るかも・・・なんて、まさかね。

 初めて彼を見たのが、中2の終わり頃の07年3月。 茨木市立南中学グラウンドでのガンバカップ。 セレッソU-15(今、セレッソから桃山学院大に派遣されている佐藤貴則さんがU-15の監督だった頃)の杉本は10番を背負っていました。 南中学戦(5-0)とソレステレージャ奈良戦(3-0)の2試合で、杉本は1点ずつ決めています。

 余談ですが、その前日は国立でU-22日本代表の北京オリンピック予選、シリア戦を見て、早朝一番のJALで戻り、直接茨木へ向かったのでした。 そのシリア戦は家長昭博と平山壮太のゴールで3-0で日本が勝った試合です。 懐かしいですね。

 杉本のその日のプレーの印象はこちらに書いた通りで、少々落胆したのでした。 杉本という巨漢FWの名前はすでに知っていましたから、わざわざ出かけた理由は彼を見るためといっても過言ではなかったのに。

 あれから3年少し。 杉本の戦いの場はいよいよJリーグへステップアップします。 なかなか長身FWを育てるのは難しいものなので、ここまでは順調すぎるくら いな気がします。 プロのFWというポジションで勝負する以上、チーム内では、日本人だけでなく外国人もライバルとなります。 生半可な努力ではレギュラー獲りは難しいと覚悟し ておくべきでしょう。

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